健診の目的は、個々の受診者の健康増進を支援することにあります。どのような健診がその目的達成のために効率的で優れているのかを検証し、健診のあり方について世に発信していくことは、日本総合健診医学会の責務です。
このため、日本総合健診医学会では日本人間ドック学会と共同で、「人間ドック健診専門医」の資格認定を行っています。また学会独自に、医師以外の医療職(保健師、栄養士、看護師、検査技師、放射線技師等の有資格者)を対象とした「総合健診指導士」、および総合健診に携わるスタッフを対象とした「総合健診業務管理士」の資格認定や研修会を開催しています。
「総合健診指導士」の職種は、医療職全体に渡っていますが、直接受診者に接する業務を通じて、より良い健診に向けて提言し、努力することが求められる点は共通しています。また、健診に携わる医師のパートナーとしての役割と同時に、医師とは異なった視点で健診の向上に貢献することが期待されています。受診者にとって快適で精度が高い健診を提供し、生活習慣改善指導を含めた予防医学を実践することは、総合健診指導士の重要な任務と言えるでしょう。
「総合健診業務管理士」は、事務職も含めた、総合健診に携わるすべてのスタッフ向けの資格です。総合健診を運営するための幅広い知識と理解が求められます。
「総合健診指導士」は2005年より、また「総合健診業務管理士」は2006年より認定試験が実施され、既にそれぞれが健診の場で活躍しています。
多職種に渡る「総合健診指導士」や「総合健診業務管理士」が協調して、より良い健診システムの構築のために地道な努力を続けることで、健診の質を向上させ、受診者の健康増進に貢献していくことが日本総合健診医学会の役割でもあります。
各資格の詳細については、ホームページ左側のメニュー「資格」欄からご確認いただけます。
健診の受け方に関するQ&Aページも作成、随時更新しています。是非ご活用ください。